お疲れ様です!ヤミ子です。
先日、「時には人の命を奪うー偏見や誹謗中傷について」という動画を投稿しました。
動画を視聴してみたい方はコチラからどうぞ!
この動画内では、あえて自殺された方の名前は出しませんでした。
なんか、その方の死をネタに動画を作成→検索にひっかかる→再生回数の増加
という感じになるのが嫌だったので…
被害者のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
せめて天国では、幸せでありますように…
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今回の事件をきっかけに「ネットでの誹謗中傷」について深く考えたという方は多いと思います。(私もそのうちの一人です。)
精神的に病んでいる人に正常な判断能力があるか?
Twitterを見ていると、この件に対して様々な意見が交わされています。
私が偶然目にしたものの中に、「Twitterを離れればよかったのでは?」
というものがありました。
確かに正論ではあると思います。Twitterを離れれば、誹謗中傷を目にすることはなかったかもしれません。
しかし、現実問題
- Twitterを「集客」「情報発信」などの用途としても使用していたなら、辞めることは難しい
- Twitterを削除したところで、インスタや掲示板などに誹謗中傷している人が流れると思うので、根本的な解決にはなっていない
- そもそも、精神的に参っていた彼女の場合そんな考えが浮かぶか?と思うと…どうなんだろ。
周囲の人に相談できてたなら、アドバイスを聞いて行動できた、
もしくは周囲の人が彼女を守るために動くことができたと思います。
でも、私が調べた限り彼女は一人で思い悩んで、誰も自殺を考えているなんて
思いもしなかったっていう状況だったようです。
精神的に病むと、人は判断能力を失います。
精神的に健康な状態なら「Twitterもうやめよう」「誹謗中傷してきた人を
訴えよう」という考えに至ると思いますが…
恐らく彼女はもうその場で耐えることしかできなかったのかなと思います。
裁判には時間もお金もかかる、気力もいる
「もしTwitterで誹謗中傷を受けた場合、どうしたらいいんやろ?」と思って簡単に調べました。
それが、すごくめんどくさかった…
- Twitter社本社(アメリカ)にIPアドレスを開示するよう求める。
英語でやりとりする必要があります。
※日本にもTwitterの支社はありますが、個人情報開示の権限はありません。 - IPアドレスを元に、プロバイダに個人情報の特定をしてもらう・提供してもらう
この時、プロバイダから契約者に「情報公開してって請求きてるけど、公開してもええか?」
と連絡がいきます。
この時点で公開に協力的で、反省の色が見えるなら和解という道も。
協力的でない場合、裁判になります。※裁判には、「民事」と「刑事」と2種類あります。
民事裁判で争うと、慰謝料の請求ができます。刑事裁判で争うと、この事件は犯罪と認められるか否か、犯罪ならばどれほどの罰則が妥当か判決が下されます。
超簡単に書いているので、「こんなもんかよ」って思うかもしれませんが、
この大きな1,2のプロレスの他に細かいプロセスがたくさんあり
情報公開請求~裁判の判決が下るまで、8~9カ月ほどかかるそうです。ひ~~~!!
また、裁判で訴えるとなるとお金も時間もかかります。
民事裁判で争い、損害賠償を請求できれば元は取れると思うので、お金に関する問題はクリアできますが…
それに、相当気力も必要ですよね。
精神的に病んでいた彼女にその気力が残っていたのでしょうか?
恐らく、「周囲の人に心配かけないように平然とふるまう」「日常生活を送る」
ことで精一杯だったんじゃないかと思います。
弱い立場の人が我慢をしなくてもいい仕組みを作るべき
今回の件だけでなく、いじめ事件に関する時も「いじめられる側が悪い」「いじめられる側にも問題がある」って言う人一定数いますよね。
いじめの問題や誹謗中傷を受けて苦しんでいる人に、何の責任もありません。
そのような状況で苦しんでいる人が救われる仕組みを作る必要があると思います。
総務省「仕組み見直すわ」
先日総務省が「ネットでの誹謗中傷を書き込んだ相手を特定する仕組みを見直す」
と記者会見したというニュースを目にしました。
大津のいじめ事件の時も、電通の過労死自殺の時も、今回も…(その他にもたくさんありますが)
誰かの命が奪われてから動くのでは遅いと思います。
前々から声を上げている人が、苦しんでいる人がたくさんいたんだから、
その段階で動いていれば、失われずに済んだ命があったかもしれないのに…
とはいえ過去には戻れないので、早急に見直しを進めてほしいとは思いますが。
(個人的に現政権に不信感を抱いているので、「本当に大丈夫か?できるか?」と
不安に思っていますが…)
いじめ問題についても同様
いじめも前々から問題になっていますよね。
正直、「いじめはなくならない」と私は思っています。
だからと言って、「いじめられた人は我慢しようね」というのもおかしな話だと思います。
いじめられた人が「こうすればいじめてきた人に一撃与えることができる」
みたいな仕組みができれば、いじめられた時にすべき行動も見えてくると思うんですよね。
この件について、もっと足りない頭を働かせて考えてみたいと思います。
もっとカウンセリングや精神科が身近になれば…?
もっとカウンセリングを受けることや精神科を受診することが身近になれば、
こんな悲しい事件が起こることは少なくなるんでしょうか。
カウンセリングが身近になる=カウンセラーの社会での地位も確立される
と思うので、もっとカウンセリングや精神科への受診が身近なものになればいいなと思います。
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